印南のパワースポット

　切目王子

　平清盛の評議場所として、また、後鳥羽上皇が歌会で国宝の歌を遺したなど歴史的に由緒逸話の多い王子である。熊野古道紀伊路の中でも、檜皮葺きの屋根が厳かな佇まいをみせ、訪れる人に癒しを与えている。

　拝殿の前にたたずむと、文化財のホルトの木や初代紀州頼宜公寄贈のナギの木など切目王子の社叢に包まれ、神前や樹木の力を浴びるかのようである。まさにパワースポットと言える。平清盛や後醍醐天皇の皇子大塔の宮が岐路に経った時、決意を固めた場所との逸話から、大事なことを決める時、この王子にお参りしたという。

　川又観音

　印南町の山奥に、霊験あらたかと伝えられる川又の観音さんが鎮座している。知る人ぞ知る、お参り所であり、パワースポットである。印南町役場から車で約30分のところにあるが、その一番奥に美しい菱の滝が流れ、その右側の石段を登ると奥之院がある。このお山全体が、神秘的でもあり、霊験あらたかと言われる所以でもある。とにかく、この場に来ると体中が癒される感じがする。