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あしあと

    3,名杭十一面観音立像

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    名杭十一面観音立像

    (なぐいじゅういちめんかんのんりつぞう)

    • 員数 1躯
    • 指定年月日 昭和56年7月13日
    • 所在地 印南町島田
    写真 名杭十一面観音立像

    本仏像は、昭和56年に修復され化仏と持ち物は旧態に修復されているが、彩色は腕釧にのみ金箔のあとが残っている両腕はほぞ差しであるが、本体は檜の一木造りで台座を失っている。伏し目がちの彫眼で童顔ながら慈悲深い観音像で、総高176センチメートルある。
    衣文の彫りの流麗さ、修復前の側面から見た体躯は一見しただけで平安時代の造像と観受される。県内には平安時代の造像が多く残されているが、本観音像は、その中でも重要文化財級と肩を並べる優秀作の範疇に入る仏像である。
    桃山時代単独尊として名杭の地に安置されていたようであるが、それ以前すなわち鎌倉時代までは、おそらく切目五体王子社の神宮寺として、熊野詣の人々の尊崇を集めたものと推察される。